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まりは7万年前

始まりは7万年前

化粧をする習慣は、約7万年も前に口や耳などの穴から悪魔などが侵入するのを防ぐために、赤色の物体を顔面に塗りつけるという習慣が始まりだと推測されています。
この事は出土した当時の人骨の口に付着していた赤色の顔料の痕跡から判明しました。

また、紀元前1200年代頃のエジプトでは、人々が目や唇に化粧をしている絵画も見つかっています。
ツタンカーメンの黄金のマスクを例にとると、目の周囲にアイラインをしていることが見てとれる。

当時のアイラインの原料は、紺色の鉱石であるラピスラズリであり、それを微細な粉にして液体に溶かして使用していました。
これには病気を媒介する蚊や蠅を近づけない虫除けの意味もあったようです。

また、黄色い塗料を肌に塗って日焼け止めにしたり、香油で乾燥した皮膚をやわらかくするなど、砂漠地帯ならではの化粧も行われていた。
これらの化粧は時代が下がるにつれて神官などの特徴階級のシンボルとなっていた。現在でも中近東地域ではこのようなアイラインを日常に行っている。
特権階級となった王族や神官たちは「白い肌は肉体疲労をしていない証拠」と鉛白を使って肌を白く塗り始めた。
この風習は鉛の有毒性を知られてもなお続き、18世紀まで続いた。

古代ギリシャ

古代ギリシャでは「日ごろの鍛錬こそが美しさにつながる」と肉体的な美しさを求めた為、化粧はあまりなされなかったが、古代ローマでは生活(特に食生活と運動)の不摂生を隠す為と、アレクサンドロス3世(大王)の東征によりオリエントの文化が導入した為、鉛白などを使った化粧が、上流階級で行われた。
また、古代ギリシャのガレノスは現在のコールドクリームの原型を作ったとされている。

その後、ヨーロッパでの化粧文化はキリスト教の『神が作ったものに手を加えてはならない』という教えと『虚飾』の罪の概念により一時廃れることになる。