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ザインの留意点

したがって化粧品の容器パッケージのデザインを行う場合はその資材の調色・印刷方法に合ったデザインを行う必要があります。
近年、デザインといえばほぼ100%デジタルデータで入稿されるようになりました。
デジタル上ではありとあらゆるデザイン表現が可能となりますが、実際に製品で実現可能かどうかも商業デザインにおいては考慮されるべきです。

ザイン着手の事前準備

デザインに着手する前にこれだけは準備しておきたい事柄です。また、経験のあるデザイナーであればデザイナーの側から要求してきます。

○ネーミング、ロゴなどのデザイン要素

○デザインの目指す方向性

(メインターゲット、商品特長、扱う流通、求めるセンスなど)

○容器見本

○印刷可能範囲図面

(容器であれば、シルク印刷やホットスタンプなどの加工の可能範囲が容器メーカーから図面で提出されます。パッケージであればサイズなどの情報が必要です。)

○印刷の色数や加工方法に予算面からの制限があるかどうかの情報

○中身見本

(透明や半透明の容器の場合、中身の色が大きく外観に関わります)

また、デザインの予算についてもおおよその見当をつけておくとよいでしょう。通常最初のデザイン提案に1案だけ、ということは少なく、数案作成してもらって気に入ったものをブラッシュアップして仕上げていくことが多いのですが、予算が少ないといくつも提案してもらうことは難しくなります。

に頼むのか?

化粧品は感性価値の高い商品です。中身だけがよくても容器やパッケージが消費者の感性を心地よく刺激しなければ売れません。
そういった意味で化粧品開発のプロセスで容器やパッケージのデザインにもこだわりたいものです。
化粧品のデザインを誰に依頼できるのか解説します。

化粧品専門のデザイナーに依頼する

化粧品のデザインを専門に行っているデザイナーやデザイン会社が存在します。
OEMメーカーや資材メーカーに紹介してもらうこともできますが、日本パッケージデザイン協会などの会員から検索することもできます。

公益法人 日本パッケージデザイン協会
http://www.jpda.or.jp/index.php

化粧品のデザインは主に容器とパッケージからなり、それぞれデザインを製品に実現させるための印刷などのプロセスや方法(加飾の方法といいます)が異なり、表現の範囲も様々です。デザイナーはこの工業製品としての容器やパッケージの製作プロセスを理解していることが好ましく、専門デザイナーであれば安心して任せられるメリットがあります。また、こうした専門のデザイナーであればデザインの試作や印刷校正の立会いも行ってくれます。

化粧品専門でないデザイナーに依頼する

グラフィックやWEBデザインにデザインを依頼する場合は、容器やパッケージの加飾について理解していることが望ましいです。すばらしいデザインをしてくれても、実現不可能である場合があるからです。

資材メーカーに依頼する

最近では資材メーカーでデザインが行える場合が増えています。簡単なレイアウトから本格的なデザインをしてくれる会社もありますので、相談してみる価値はあります。しかしながら資材メーカーに依頼する場合、資材を決定してからでなければ依頼できないというデメリットがあります。デザインレベルもメーカーによって異なりますので、デザインの過去実績を見せてもらって決めるのがよいでしょう。

自分でデザインする

デザインセンスに自信があれば自分でデザインにチャレンジすることもできますが、デザインデータはイラストレーターで仕上げるようにするとスムーズです。またこの場合も容器やパッケージの加飾について理解することが必要です。

デザインの評価

会社によってデザイン決定のやり方は様々ですが、デザインの良し悪しは好き嫌いによるところが大きいため、商品のメインターゲットとなる層の意見を尊重することも大事です。